薬剤師パパのつぶやき

アラサー薬剤師。1児の父。家作りに奮闘中

解熱鎮痛剤の話。コロナワクチン後の熱に対してなにがいいの?

こんにちわ。もっぴです。

 

今回は薬剤師らしいことを書こうかなと思いまして、、、

職場にて最近よくある質問ですね。

 

「コロナワクチンを打った後、熱が出たら何をのめばいいですか?」

 

昨今マスメディアなどですでに取り上げられています。

アセトアミノフェンだったり、ロキソプロフェンだったり、イブプロフェンだったり、、、

 

はじめは厚生省がアセトアミノフェンがいいんじゃない?と言ってしまったせいで(語弊ならすいません笑)市販薬のアセトアミノフェン含有製剤が品薄となっている現状もあります。

 

一人の薬剤師として結論から申し上げると

・・・・なんでもいいです!!

 

基本的にはどの解熱鎮痛剤を使用しても問題はないです。

ただし、胃潰瘍の既往があったり、腎臓が悪かったり、アスピリン喘息をお持ちの方だったり、妊娠中であったり、、、そのような方は解熱鎮痛剤としてはアセトアミノフェン一択になります。

(あくまで市販薬においての話ですが)

 

そうなるとじゃあアセトアミノフェンを買っておけばいいじゃないかという話になりますが、ちょっと待ってもらいたい。

アセトアミノフェンは基本的にどんな方でも服用することができます。お腹をあらしたりする副作用もほとんどありません。ですが、全員が全員アセトアミノフェンを購入してしまうと困る方もいます。

特にお子さんです。熱が出たとき小児が服用できる市販の解熱剤はほとんどアセトアミノフェンなんです。大人の方がたくさん買い求めてしまうと、子供たちが飲める解熱剤がドラックストアからなくなってしまいかねません。すでにお店ではアセトアミノフェン製剤の流通が滞っている地域もあります。

いつぞやのマスクが品薄になったとき。赤ちゃん用のガーゼや授乳パッドがマスクに代用できると話題になり、なかなか買うことができなくなってしまったことがありましたね。それと同様のことが起ころうとしているのではないかと危惧しています。

 

すいません、愚痴のようになってしまいました。子を持つ親としてはやはりお子さんが困ったとき飲める薬はいつでも買える状態を維持するべきだと思うのです。

 

話は戻りますが、市販の解熱鎮痛剤でアセトアミノフェンでないといけない方は

・腎臓に障害がある方

胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある方

・妊娠中の方

・喘息(アスピリン喘息)をお持ちの方

・腸閉塞の既往がある方

ざっとよく見かけるのはこのあたりでしょうか。

それ以外の方は基本的にロキソプロフェンだったり、イブプロフェンを服用しても問題ないと思われます。ただし不安な方は必ずお店の薬剤師に相談しましょう。

 

また当ブログ内で解熱鎮痛剤についてまとめている記事もありますので、参考にしていただけたらと思います。

 

pharmapapa.hatenablog.com

 

 

なかには、「熱が上がるかもしれないから、ワクチンをうったらお薬を飲んでおいたほうがいいよね?」

とおっしゃる方もいます。ですが、これはあまりお勧めしません。

お薬には副作用もありますから、症状が出ていないのであれば服用しなくてよいのです。予防的に服用するのは不要ですし、熱が出たらその時に服用すれば十分効果はあります。

風邪をひくかもしれないから風邪をひいていないのに風邪薬を先に飲んでおく人はほとんどいないと思います。それと同じ考え方です。

もちろん、お守りとして購入しておいたほうがいいとは思いますよ。ただ熱が出てしまったときのみ服用しましょう。

そして、必ず添付文書をよくよんで、用法用量は必ず守って服用してください。

 

以上、薬剤師のコロナワクチン後の解熱鎮痛剤について思うことのお話でした。

もし質問等ありましたら、コメント欄へどうぞ。可能な限りお答えしようと思います。