薬剤師パパのつぶやき

アラサー薬剤師。1児の父。家作りに奮闘中

【お薬相談】薬剤師がすすめる市販の解熱剤

「熱が出た。市販薬でおすすめは?」

「妊娠中でも使える解熱剤がほしい」

「コロナワクチンの副反応に効果のある解熱剤は?」

 

コロナワクチンの第4回目接種も始まっているようですね。

また流行しているのでワクチンの接種を検討している人も多いのではないでしょうか。

さて、今回は市販薬の解熱鎮痛剤についてです。

コロナワクチンの接種も拡大しているので、万が一副反応で発熱してしまった場合、それに対処できる解熱剤について解説します。

 

 

解熱剤とは

そもそも解熱剤とは「解熱鎮痛剤」に分類される薬です。

熱を下げたり、痛みを緩和する、炎症を抑制するといった作用があります。

市販のお薬では様々な種類が販売されていますが、使用されている解熱鎮痛剤の成分は多くはありませんので、選びやすいようにアドバイスができたらなと思います。

ここに書いてあることが全てではありませんので、困ったときはお店の薬剤師や登録販売者に質問してみるようにしましょう。

 

解熱剤を服用するタイミングは?

解熱剤を服用するタイミングは、「発熱したとき」です。

中には熱が出る前に飲んだほうがいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、お薬というのは基本的には症状が出たときに服用するもの。なので、発熱したときに服用するのがよいでしょう。また、なるべく空腹時の服用は避けて服用するのが基本です。

お薬にはすべて副作用というものがあり、症状が出ていないときに服用することもリスクがあるのです。むやみに飲む必要はありません。

発熱目安としてはだいたい38度以上です。それ以下の微熱でも体がだるく、ぼーっとしたり、頭が重いような症状があるのであれば服用してもかまいません。

 

解熱剤の選び方

具体的には解熱剤は何を選んだらいいのでしょうか?

ドラッグストアなどで販売されている解熱剤には多くの種類があります。ロキソニンであったり、バファリンであったり、イブクイックであったり、、、多くありすぎて悩む人も多いかもしれません。

しかし、市販薬として使用されている薬の成分としては多くありませんので、種類別に解説していきます。

 

アセトアミノフェン

まずは「アセトアミノフェン」です。処方箋で出される場合は「カロナール」という名前で出されることが多いです。昔から使用されている薬剤で、基本的にはどんな方でも服用できます。高齢者、妊娠中の方、基礎疾患をお持ちの方、お子さんでも服用することができます。比較的体に優しいお薬といえるかもしれませんが、解熱作用は他の解熱剤と比較すると弱めとも言えます。

商品名としては「タイレノール」「バファリンルナJ」「ノーシンAC錠」などです。

ただし2022年8月現在、急激な需要増加に伴い、店頭に置いていない場合があるので注意が必要です。

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アセトアミノフェンは比較的安全な薬なので、基本的には誰でも服用することができます。妊婦の方や腎臓に疾患がある方、15歳未満の子どもでも安全に服用することができます。しかし、肝機能に問題がある方は副作用が起こる可能性もあるため注意しましょう。比較的効果はマイルドなので、基礎疾患がない方はほかの解熱剤を選択したほうが効果が高いかもしれません。

 

アセトアミノフェンに関して詳しい解説は当ブログ内でも記載しておりますので、参考にしていただけたらと思います。

【解熱剤解説】アセトアミノフェン(カロナール)の特徴・効果・副作用 - 薬剤師パパのつぶやき

 

②ロキソプロフェン

第一類医薬品に分類されている解熱鎮痛剤です。薬剤師がいる店舗でなければ購入することができませんので注意が必要です。市販されている解熱鎮痛剤の中では解熱作用が強く、効果が高いです。

商品名としては「ロキソニンS」シリーズ、「ナロンロキシー」などです。

注意事項として15歳未満、腎臓に病気をお持ちの方、妊娠中の方は服用することができません。またアスピリン喘息や消化性潰瘍の既往がある方は服用を避けたほうがよいでしょう。購入時には薬剤師から指導を受けることができますので不安な方は必ず相談するようにしてください。

長期で服用・連用したりすると消化性潰瘍や腸閉塞などの副作用を起こすリスクもありますので注意してください。

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 ロキソプロフェンに関してこちらの記事も参考にしていただけたらと思います。

 

pharmapapa.hatenablog.com

イブプロフェン

先に記載しましたロキソプロフェンと似た種類の薬です。第二類医薬品となるので薬剤師がいなくても登録販売者がいる店舗であれば購入することができます。

アセトアミノフェンよりも解熱作用や抗炎症作用が強いとされています。

代表的な商品名としては「イブクイック」「リングルアイビー」などです。

また「バファリンプレミアム」や「バファリンルナ」は①アセトアミノフェンと③イブプロフェンの2種類入っているお薬です。

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このお薬もロキソプロフェン同様、妊娠中の方や腎臓に持病を持っている方などは服用に制限がありますので注意しましょう。

 

イブプロフェンに関してはこちらの記事に記載しておりますので参考にしてください。

 

pharmapapa.hatenablog.com

 

 

他にも市販されている解熱成分はありませが、代表的な3つを上げさせていただきました。上記3つの中から選択すれば間違いないとは思います。

 

細かいことですが、市販薬って「イブクイック頭痛薬DX」であったり、「ロキソニンSプレミアム」であったり、「○○○○DX・EX・プレミアム」という商品名のものがあります。このDXやプレミアムがつくと何が違うの?と聞かれることが多いです。

結論としては大きく差はありません。メインの主成分である解熱剤は変わらずに、それにプラスして、胃薬である酸化マグネシウムであったり、ビタミン剤などが配合されたもので、メインの作用である解熱作用に差はないのです。

値段も少し高くなりますので、必要な効果のある成分が入っていれば問題ないと思います。このあたりの細かい違いは店舗にいる薬剤師や登録販売者が相談に乗ってくれますので、気になる人は聞いてみましょう。

 

またこのブログでもお薬に関して質問等ありましたら、コメント等に残してもらえば可能な限りで回答いたしますのでご相談ください。

 

簡単ではありますが今回はこのあたりで締めようと思います。

ありがとうございました。